胃腸に優しい中華です 冬瓜と干し海老のスープ
こんにちは。in season中田綾子料理教室です。 いつも、ブログをご覧いただきありがとうございます。 毎日暑いですね~、夏ばてしておられませんでしょうか。
さて、夏のレシピシリーズ? 今日は冬瓜ですねん。
冬瓜って淡い味わいが魅力です。 ただ、パッとせ~へんなぁ~って言われそうなぐらい「そぼろあんかけ」などレシピが少ないです、という方が多いのではないでしょうか。
というわけで、今日は中国料理で紹介したいと思います。
中国料理の冬瓜、定番は干し椎茸、干し貝柱、金華ハム、ふかひれなどが入った丸ごと彫刻されたりなんかして蒸したおいしいごちそうスープが有名ですが、家庭で長時間蒸す、材料をふんだんに揃える、なんて無理ですやんか~。
ここでは、副菜らしく、干し海老のうまみをたっぷり冬瓜に染み込ませて、しかも短時間でできるスープにしたいと思います。 干し海老? 戻しませんよ。
ちなみにホタテの水煮缶、鶏、干し椎茸なんかを一緒に入れたらボリュームアップできます。メインの料理に合わせて材料を足して「うちの味」にしてくださいね。
さっそく作ってみましょう、のその前に冬瓜と薬膳について、少しお話ししましょう。
冬瓜が冬に瓜と書く理由については諸説あります。 冬まで貯蔵できるとか、体を冷やすとか言われています。 ご存じの方もおられるでしょうが、中国では「医食同源」といい、食べることで体を整えるという考え方があります。 中国でも南部の方は亜熱帯。 かなり暑いです。 そこでは体から熱気を除くといって、暑い夏に冬瓜を食べて、体が熱くなりすぎないように整えるといわれています。 中国料理というのは、バランスを取るのがとてもうまい料理なのですが、暑いから一方的に冷やすだけではなく、冷やしすぎないために薬味などを加えます。 面倒でも、この料理の薬味は省かんといてくださいね~
では Let's Cooking!
材料(4人分ぐらい)
- 冬瓜 小さいもの1/4個
- 干し海老 大さじ1・1/2
- しょうが 1かけ
- 白ネギ 先の青いところと白いところ 1/2本
調味料
- 鶏ガラスープ 600ml
- 塩 小さじ1/3程度
- こしょう 適量
- 酒 大さじ1
- サラダ油 大さじ1
- ごま油 少々
作り方
- 冬瓜は皮と種を取り除きます。 写真のように大きい状態なら、斜め下に切り取る、又は薄く切ってから、2か所V字に切り目を入れて取り除く、どちらの方法でもかまいません。 先にピーラーで皮をむいてもいいですし、種を斜めに切り落としてから平らにまな板にのせて皮をむくのも簡単な方法です。 皮と種を除いたら、1cm角になるように切ります。
- しょうがはみじん切り、または小さい薄切りにします。 白ねぎの青い部分は株をバラバラにして、しっかり洗います。 白い部分は1cmの小口切りにします。
- 干し海老はまな板にリードペーパーのような不織布ペーパーを敷き、左手で包丁の刃先を固定しながら、(玉ねぎのみじん切りの要領で)、刃を前後させ、刻んでいきます。 ゆっくり上から力を入れて刻むと簡単です。
- 鍋を弱火にかけ、サラダ油を入れたら、3の刻んだ干し海老を香ばしくなるまで炒めます。 冷たい状態の鶏がらスープ、しょうが、白ネギ、冬瓜を入れて一度沸かします。 さっとアクを取り除いたら、酒を加えふたをして10分煮ます。火加減はふたから蒸気が少しもれるぐらい。 ここで冬瓜から水が出てきます。
- 味をみて、塩、こしょうで味を整えればさらに10分煮ます。 とろけるような冬瓜になればできあがり。 できあがったら、白ねぎの青い部分を取り除きます。
器にごま油少々を入れ、熱々スープを注いでできあがりです。
冬瓜には整腸作用もありますねん。 夏の暑い日、食事が単調になって不調になったらぜひ試してくださいね。