香りとホクホク感を楽しむ 「栗ごはん」
いつもブログを訪ねていただいてありがとうございます。
大阪は蒸し暑い日が続き「ほんまに秋になるんかいな~」と毎日つぶやいておりますが、野菜売り場の店頭にはちゃんと秋を代表する材料が、並んでますね~。
で、今日は栗ごはん。 簡単に炊飯器で炊くし、味は塩だけなので簡単です。
レシピというほどでもないのですが、ポイントは押さえましょう。
栗は大好きなんだけど、皮むきがちょっと...
という方も多いのではないでしょうか。 いろいろご紹介しますね。
栗を選ぶ&保存する
買う時は、つやのあるきれいなものを選んでくださいね。
むく手間を考えたら、しっかり実が入っている方がええですやん。
保存方法は新聞紙にくるんでビニール袋に入れれば長く冷蔵庫に置いておけるらしいですが、産地~市場~お店にくるまでにどれだけかかってるか、私たちにはわかりませんからね。 長くても一週間程度を目安にしましょう。
写真は熊本の銀寄です。 まだ少し甘味はなかったかも。
そのうちにおいしくなってでてきますよ、きっと♪
皮のむきかた
私は、水につけて皮を柔らかくしてから出刃包丁でむいておりますが、最近ご家庭で出刃包丁をお持ちの方は少ないでしょうし、栗の皮をむく専用のピーラーのようなものもありますが、使い慣れない道具を使うのはかえって危ないかなと思いますねん。
以前NHKさんの番組で京都の料亭のご主人が焼き栗にしてから、ごはんを炊いておられましたが、切り目を入れて網の上で焼くことで皮をはじかせて、むくというのも一つの家庭では簡単な方法です。
それから、写真のように切り目を入れてから高温でオーブンなどで皮がはじく程度に焼いて手でむく、強引に水に浸してすぐ切り目を入れて手でむく、など方法はいろいろあります。
後で炊くので、栗が生でも問題なしですからね。 これなら頑張れそう、なものを選んでみましょう。
手でむくのも疲れるわ~
と、いう方はむき栗で作ってみましょう。
いいんです。 ごはんが炊ければ。
今年はじめて炊く、そんな方は炊くことに挑戦してみましょう。
下処理
- 時間があるようなら、ゆっくり2時間ぐらい水に浸します。
- 栗の先を十字にキッチンはさみで切込みを入れ、皮をむきます。
- 渋皮は包丁でむく、ピーラーを使う、どちらでも好きなように。 むけたら、大きいものは1/4程度の大きさに切ってから再度水にさらします。
ここで、アクを抜くと色が黒くならないです。
【注意】栗を大きいまま入れると、米の柔らかくなる時間と合わないので固い炊き上がりになってしまいます。
栗ごはん 分量(3カップ分)
栗 約300~400g(大粒10個程度)
米 3カップ
塩 小さじ1
好みで、昆布、酒大さじ1
炊き方
- 土鍋で炊くなら、米を洗って吸水させてから、900mlの水で炊きましょう。
- 炊飯器なら、目盛りは4カップぐらい。
但し、新米なら少し控えて下さいね。
ちなみにうちのごはんは2.5カップが普通の米で、0.5はもち米で炊いています。
おかずに悩む? そうですね~、あまり味の濃い白いごはんを求めたくなるものよりあっさりしたおかずがいいかな?
一年にほんのわずか間の楽しみですからね。
シンプルにごはんの味を楽しんでくださいませ。
最後までお読みいただきありがとうございます。
また来てくださいね~♡
北海道の味をたっぷりと うちのポテトサラダ
ご無沙汰になってしまいましたが、皆様お元気でしたか?
いつもブログをごらんいただいてありがとうございます。
今年は台風や、前線の影響で雨が多く、各地で被害がでていますね。
今日はそんな地域の一つ、北海道の野菜を使ってあっさりとしたポテトサラダを作ってみたいと思います。
本来なら、この8月の終わりからとうもろこし、玉ねぎ、じゃがいも、など続々と北海道の野菜が入ってくる時期なのですが、今年は雨の被害でかなり少ないようです。
いつも楽しみにしている村上農場さんのところも例年に比べると少ないとお店の方に聞きました。
それでもね~、農家さんは一生懸命作った野菜を少しでも売らないことには収入になりませんやんか。 ささやかな応援ということで副菜の王道、ポテトサラダにしたというわけです。 作る時は、北海道のじゃがいもを使ってあげて下さいね。
さて、皆様のご家庭ではどんな時にポテトサラダって登場しますか?
うちは、メインが肉料理だとボリュームがあるので、逆に魚の時に登場させることがあります。
ひと口にポテトサラダといっても、いろいろありますが、今日は和のおかずになりそうなマヨネーズ控えめ、じゃがいもをピューレのようにして作る塩味ベースのサラダです。 追加で何を入れてもOK!
あっさり味でできるだけ素材の味を楽しんでみておくれやす~
レシピは簡単。
ではLet's cooking!
材料(約4人分)
- じゃがいも(5cm程度のもの・写真は男爵です) 4個
- とうもろこし 1本 今回は「おひさまコーン」という品種?です。
- 玉ねぎ 1/4個
- きゅうり 1本
- ハム 適量
調味料 他に加えるといいよ、という調味料は作り方の後で紹介します♡
- 牛乳 50ml~100ml
- マヨネーズ 大さじ2程度
- マスタード 小さじ1
- 塩 小さじ1/3
- 酢 小さじ2
- 好みで 砂糖 少々
- 黒こしょうなど
作り方
むずかしいことはなにもなくて、いつものように作ってOK!
- とうもろこしをゆでて、芯からはずします。 私はゆでても3分程度かな? おか上げにして、粗熱が取れてから、つぶつぶの状態にしましょう。
- きゅうりは輪切り又は半月に。 少し塩を当てて脱水させても、生でもお好みで。 玉ねぎは薄くスライスし、水にさらしてから水気を切っておきます。 辛さはこちらもお好みで。 ハムは適当な食べやすい大きさにしましょう。
- じゃがいもは、皮をしっかりこすって洗い、4分割します。 面倒でなければ、蒸しましょう。 レンジでもOK。 竹串がすっとささって、粉がふくぐらいが目安です。 熱いうちに皮を取り除きます。 (火傷しないレベルで熱いうち、ですよ)
- 2で、ホクホクになったじゃがいもの半量を鍋に戻し、できるだけ細かくつぶします。 ここで、牛乳を加えてピューレもどきを作ります。 このピューレを調味料替わりとするので、ここに塩、小さじ1/3程度を加えます。
- ボールに2のじゃがいもの残りと3の柔らかくなった状態のじゃがいもを入れ、粗熱が取れたら、マヨネーズ、酢、マスタードなど、を加えて混ぜます。ここである程度味を決めましょう。
- 冷めたら、切った野菜(きゅうり、玉ねぎ)、ハムを加えて混ぜたらできあがり。 とうもろこしは飾りに散らしてもいいし、ジャガイモと一緒に混ぜこんでしまってもいいでしょう。 できれば食べる直前まで冷やして味をなじませてね。 盛り付けたら香りで黒こしょうなどをぱらぱらと、どうぞ。
じゃがいもやとうもろこしが甘ければ砂糖は要らないかもしれないし、一緒に食べるおかずの味を考慮して、調節しましょう。 ヨーグルトを加えるのもおいしいですよん。
加えるタイミングとしては粗熱が取れた時がいいでしょう。
濃厚にお酒のアテ、とするならサラミ系の塩味やアクセントになるハムを入れるとか、チーズを加えましょう。 カイエンヌペッパーもおすすめですよ。
じゃがいもは品種によって香り、甘味が異なるので、いろいろ試したり、メインディシュに合わせて変えたりできます。
平凡なおかずでも、アレンジ豊富やし、楽しんでくださいね。
また来てくださいね。 お待ちしてまっせ~。
お読みいただいてありがとうございました。
今が旬です コーンクリームスープ
こんにちは in season中田綾子料理教室 中田です。
いつもブログを訪れていただいてありがとうございます。
この暑い時期に、レシピのネタにスープばかり選んでいるって私も空気読めないですね~。 しかもコーンスープといえば熱々を朝食に飲むテレビのCMを想像する方も多いかもしれません。そう、冬の朝に温まるスープ。
いやいや、ちょっと待って~!
とうもろこし、って今が旬ですやん。 冬に飲んでる場合ちゃいますねん。
缶詰なら年中ぱかっと開ければ、つぶつぶの状態で使えるしっていうのはわかりますが、せっかく今から北海道産のとうもろこしがやってくるんです。
作ってみましょうよ~ん♪
夏なので、冷たく冷やしてもおいしいですからね。
液体の分量がアバウトなのは、濃度は好みで調整してね、っていうことです。
夏はあんまりドロドロも重くて喉ごし悪いし、でも沈んじゃうようなのはおいしくないし、というのでぎりぎりこのぐらいかな? という分量です。
生クリームは、アレルギーでなければ、牛乳由来のものをおすすめします。
ではLet's Cooking! ※今回はミキサー又はブレンダーが必要です
シンプルにとうもろこしの味を生かしてハーブなし、牛乳減らしてっていうのを考える方がおられるかもしれませんが、フランスの味は水墨画のような味というより多色使いの絵画のようだといつも思います。 意識してなくても、どこかに何かが香っているとか、奥行きがあったりします。
むこうのママならやっぱりポタージュ(フランス語でスープ全般を指します)はクリーミーにっていう人もいるかもしれません。 彼らにとってスープは大切な食事の一つ。「食べないと大人になれないよ」と言われて大きくなるんだとか。和食的発想で引き算も悪くないですが、今回はよければちょっと旅行気分で何か好みのハーブでもいいので、少し使ってみて下さい。
材料 とうもろこし1本分(粒になると約1/2の重量になります)
- とうもろこし(写真は長野県産のもの 380g)1本
- 玉ねぎ 1/2個
- ローリエ1/3、パセリの茎 1~2本 他にタイムでも。乾燥よりも取り出しやすいフレッシュなものがいいです。
- 飾りでパセリのみじん切り少々 (イタリアンパセリです)
調味料
- バター15g
- 小麦粉 大さじ1と1/2
- チキンコンソメ 500~550ml
- 牛乳 100~150ml
- 生クリーム 100ml
- 塩、こしょう
作り方
- 玉ねぎは薄切りにしておきます。 チキンコンソメは固形のもの1個と1/3個をぬるま湯に溶かしておきます。 パセリをみじん切りにしておきます。
- トウモロコシは縦の列ごとに、端から切り目を入れ粒を芯からはずします。 この時、横において、少しずつ下に切り目を入れていくと簡単です。深く入れ過ぎると硬いので、様子を見ながら切ってね。
- 鍋を弱火にかけ、バターを溶かします。 玉ねぎを入れたら、全体に溶けたバターをなじませ、塩を軽くふり、しんなりとさせた状態でゆっくりと炒めます。この時あまり色づけない方がきれいに仕上がります。 ☆香ばしい玉ねぎがトウモロコシの味の邪魔をしてしまうため。 玉ねぎが透き通って柔らかくなったら、小麦粉を加え、全体に溶けるようになるまで混ぜます。 この時、こげそうなら火からはずしてもかまいません。 そこにチキンコンソメを注ぎ、火を少し強くして沸かします。 ☆玉ねぎの目安は指でつぶれる程度の柔らかさ。沸いたら少しアクを取り除き、パセリの茎、ローリエなどハーブを入れて20分程度甘みが出るまで弱火で煮ます。
- 2で粒の状態にした、とうもろこしを加えて5分程度煮ます。 ハーブを取り出します。 ☆香りのしっかりしているローリエやタイムは香り過ぎるのが嫌なら、早めに出しましょう。 火から外して、少し粗熱が取れるまで置きます。
- 4をブレンダー、又はミキサーにかけてなめらかな状態にします。 鍋にもどし、牛乳、生クリームを加え再び加熱し、塩、こしょうで味をととのえます。
トウモロコシを芯から外す時は、芯から2mm程度離れた切りやすいところを目安にしましょう。
優しく甘い味が、他になにもいらないと思うぐらい、幸せな気分にさせてくれるスープですわ~。 美味しいパンとぜひぜひ。
チキンコンソメは箱などに記載されているよりも少し薄めに使用すると材料の味も生きます。
最後まで読んでくださっておおきに。
それでは楽しい夏休みを! おいしかったらまた来てくださいね~。
餃子の皮で簡単に ベジタブルサモサ
こんにちは。 in season中田綾子料理教室です。 いつもブログを訪れていただいてありがとうございます。
そろそろ、働く大人も夏休みのシーズンではないでしょうか。
人が集まると、バーベキュー、焼肉、揚げ物などみんなでわいわいボリュームのあるもので楽しむことも多いですね。
というわけで、今日紹介するのがベジタブルサモサですねん。 サモサの本当の生地を作るのは難しいので、今日は餃子の皮で作ります。
サモサってなんですか? という方のためにいうと、鶏のひき肉が入ったものもあれば、今回紹介するようにじゃがいもや豆の入ったインドの揚げ餃子?雲呑? みたいなものですねん。 皮は香ばしく、開けると中からスパイスの香り、そしてほくほく。 ついつい手が伸びてしまうスナックです。 生地は結構しっかりしています。
中に入れる野菜に子供さんの嫌いなものをこっそり混ぜたり、工夫してもらうのもええかなと思いますが、さすがにね~ヒンドゥー教の人が多い国なので、日本の牛肉のカレーの残ったんで作るっていうのはあきませんわ。 牛は神様のお使いだそうなので、入れるなら鶏のひき肉でチキンサモサにしてくださいね。
そこはインドの家庭の味も尊重してあげて下さい。
さて、簡単にいうと、中の具をカレー味にして、蒸し煮にして粗熱をとって、餃子の皮に包んで揚げるように焼くという読んだだけでできそうな簡単なレシピです。
ぜひ、作ってみて下さいね。
それではLet's Cooking!
材料(餃子の皮大判 直径9cmタイプ 1袋22枚程度に合わせています)
- 餃子の皮 1袋
- じゃがいも (品種はなんでも) 約400g(大きめ2~3個)
- 冷凍グリーンピース(ゆでた枝豆などでもOK) カップ1/2
- カシューナッツ 大さじ2~3 (ローストしたもの、塩分ありのものでもOK)
- しょうが みじん切り 小さじ1
後はレーズン、松の実、オクラのゆでたものを刻んだものなどでもいいと思います。
調味料
- クミンシード 大さじ1
- カレー粉 大さじ1・1/2
- ガラムマサラ 小さじ1
- 塩 小さじ1/2強
- 水 1/4~1/2カップ
- 油 大さじ3
辛さが物足らなかったら、チリパウダーを少し加えるのもいいでしょう。 クミンシードっていうのは、カレーの香りの中心となるクミンの種そのままの状態なんですけど、使うととても美味しくなります。 ガラムマサラは複雑なスパイスの香りも楽しめます。 いずれもインド料理が好き! という方にはおすすめなので省かずに。
作り方
【中の具になる野菜の蒸し煮を作る】
- じゃがいもは、皮をむき1cm角より少し大きめに切り、一度水に漬けて粘り気を取り除いてから、水気を切っておきます。
- カシューナッツは約半分ぐらいの大きさになるように、砕きます。手で折ってもOK。
- 鍋に油を温めます。 ごく弱火の状態でクミンシードを炒めます。 少し香りが出たら、じゃがいもを入れ火を少し強くし、全体に油をからませるように炒めます。 そのまま、カレー粉を加えて、全体にまぶすように炒めていきます。 カレー粉の色が変わったら、グリーンピースを加え、塩、水カップ1/4カップを加えて弱火で蒸し煮します。 目安はじゃがいもが柔らかくなるまで。 途中こげそうなら、水を足してください。
- じゃがいもに火が通ったら、ガラムマサラ、カシューナッツ、しょうがを加えて、さらに5分蒸します。 味をみて、足りなければ塩で整えます。
- できあがったら、バットに広げて粗熱を取ります。 このとき、すこしじゃがいもをつぶすと包みやすくなります。 あんまりごろごろしてると、餃子の皮がやぶれてしまいますねん。
【包んでみましょう】
上の写真のように、
- 包んだ状態のものを置くためのクッキングシートを敷いたバットを左上に用意
- 具の粗熱を取っている状態のバットを右上に用意
- 手前に、水の入った容器、餃子の皮がのった、ラップかクッキングシートの場所
のようにセットしますねん。
- 手前の餃子の皮の中央を写真のように、少し押してくぼませます。
- 餃子と同じように、中央に中の具をのせ、周りに指で水を塗ります。
- まず、半分に折り、皮同士をくっつけていきます。 1/3のところまで来たら、ソフトクリームのコーンのような状態に持ち、上からそっと、押しながら具を中に詰めます。上から余っている皮をかぶせます。 しっかり、皮同士がくっつくようにします。 下の写真のように、フォークで押さえてもいいです。
【揚げてみましょう】
フライパンにサモサが半分浸かるぐらいの油を入れます。
火にかけて、170℃ぐらいになったら、皮をくっつけた方を下にして入れます。
(入れたら、皮からぶくぶくと小さな泡が出てくるぐらい)
入れたらしばらく触らないで、焦げないように火加減を調節しながら、色づくのを待ちます。 くっつけたところが固まったら、ころころとそっと動かしながら、全体に色づくように揚げます。
横着料理研究家の私のように少ない油で揚げるには、あまりいじらず、適度にフライパンを傾けて、油をかけてやるなりしてあげるとええんですけどね、危ないので気をつけて揚げて下さいね。
熱々が一番美味しいんですねん。 カレーの辛さ、風味はお好みで。 中の具もいろいろ楽しんで、「うちの味」にしてくださいね。
またお待ちしてまっせ~
胃腸に優しい中華です 冬瓜と干し海老のスープ
こんにちは。in season中田綾子料理教室です。 いつも、ブログをご覧いただきありがとうございます。 毎日暑いですね~、夏ばてしておられませんでしょうか。
さて、夏のレシピシリーズ? 今日は冬瓜ですねん。
冬瓜って淡い味わいが魅力です。 ただ、パッとせ~へんなぁ~って言われそうなぐらい「そぼろあんかけ」などレシピが少ないです、という方が多いのではないでしょうか。
というわけで、今日は中国料理で紹介したいと思います。
中国料理の冬瓜、定番は干し椎茸、干し貝柱、金華ハム、ふかひれなどが入った丸ごと彫刻されたりなんかして蒸したおいしいごちそうスープが有名ですが、家庭で長時間蒸す、材料をふんだんに揃える、なんて無理ですやんか~。
ここでは、副菜らしく、干し海老のうまみをたっぷり冬瓜に染み込ませて、しかも短時間でできるスープにしたいと思います。 干し海老? 戻しませんよ。
ちなみにホタテの水煮缶、鶏、干し椎茸なんかを一緒に入れたらボリュームアップできます。メインの料理に合わせて材料を足して「うちの味」にしてくださいね。
さっそく作ってみましょう、のその前に冬瓜と薬膳について、少しお話ししましょう。
冬瓜が冬に瓜と書く理由については諸説あります。 冬まで貯蔵できるとか、体を冷やすとか言われています。 ご存じの方もおられるでしょうが、中国では「医食同源」といい、食べることで体を整えるという考え方があります。 中国でも南部の方は亜熱帯。 かなり暑いです。 そこでは体から熱気を除くといって、暑い夏に冬瓜を食べて、体が熱くなりすぎないように整えるといわれています。 中国料理というのは、バランスを取るのがとてもうまい料理なのですが、暑いから一方的に冷やすだけではなく、冷やしすぎないために薬味などを加えます。 面倒でも、この料理の薬味は省かんといてくださいね~
では Let's Cooking!
材料(4人分ぐらい)
- 冬瓜 小さいもの1/4個
- 干し海老 大さじ1・1/2
- しょうが 1かけ
- 白ネギ 先の青いところと白いところ 1/2本
調味料
- 鶏ガラスープ 600ml
- 塩 小さじ1/3程度
- こしょう 適量
- 酒 大さじ1
- サラダ油 大さじ1
- ごま油 少々
作り方
- 冬瓜は皮と種を取り除きます。 写真のように大きい状態なら、斜め下に切り取る、又は薄く切ってから、2か所V字に切り目を入れて取り除く、どちらの方法でもかまいません。 先にピーラーで皮をむいてもいいですし、種を斜めに切り落としてから平らにまな板にのせて皮をむくのも簡単な方法です。 皮と種を除いたら、1cm角になるように切ります。
- しょうがはみじん切り、または小さい薄切りにします。 白ねぎの青い部分は株をバラバラにして、しっかり洗います。 白い部分は1cmの小口切りにします。
- 干し海老はまな板にリードペーパーのような不織布ペーパーを敷き、左手で包丁の刃先を固定しながら、(玉ねぎのみじん切りの要領で)、刃を前後させ、刻んでいきます。 ゆっくり上から力を入れて刻むと簡単です。
- 鍋を弱火にかけ、サラダ油を入れたら、3の刻んだ干し海老を香ばしくなるまで炒めます。 冷たい状態の鶏がらスープ、しょうが、白ネギ、冬瓜を入れて一度沸かします。 さっとアクを取り除いたら、酒を加えふたをして10分煮ます。火加減はふたから蒸気が少しもれるぐらい。 ここで冬瓜から水が出てきます。
- 味をみて、塩、こしょうで味を整えればさらに10分煮ます。 とろけるような冬瓜になればできあがり。 できあがったら、白ねぎの青い部分を取り除きます。
器にごま油少々を入れ、熱々スープを注いでできあがりです。
冬瓜には整腸作用もありますねん。 夏の暑い日、食事が単調になって不調になったらぜひ試してくださいね。
紅ずいきとお揚げさんの炊いたん 大阪産(もん)を食べよう
こんにちは in season 中田綾子料理教室の中田です。
いつもレシピブログを訪ねていただいてありがとうございます。
前回はたくさんの方にFacebookでシェア&いいねしていただき、ほんまにありがたいことと感謝しております。おおきにおおきに。(頑張りますわ~!)
本来なら、このブログ、少し出始めの野菜で副菜紹介する予定なのですが、ちょっと遅くなってしまいましたすみません。 今日は今がピークの野菜、「紅ずいき」を紹介したいと思います。
ずいき(芋茎)というのは字のとおり、里芋の茎のことをいいますねん。
正直にいうと、少し下処理に時間がかかります。 アクも強いです。
でも、できあがった時の食感、甘酢漬けであっても、この煮物であってもジューシーで、固すぎずしゃきしゃきとしてほんまにおいしい野菜です。 手間かけてよかった、と思ってもらえるはず。
煮物は冷たくしてもおいしいですし、熱々で夏の煮物としてもオススメです。
また、下処理ができれば赤だしなどお味噌汁の具としてもおいしくいただけます。
味そのものは個性は強くないのでいろんな料理に活用してくださいね。
まずは下処理から紹介しましょう。
なかなか近畿以外の地域で新しいのを見つけるのは難しいかもしれませんが、切り口のあまり濃く茶色くないものを選びましょうね。
こげ茶色=収穫してから時間が経ってる、いうことですねん。
そやけどね、遠くに住んでて懐かしくて食べたくなったっていう方で、どうしてもかなり茶色くなっているのしか手に入らないっていう方もおられるでしょうね。
そんな時の場合についても、今年は解説します。
下処理さえできたら、煮るのなんて簡単です。 すぐに煮えますねん。
ずいきの下処理
古い写真で恐縮ですが、上から時計回りです。
- 販売されている状態。 本来丈の長い野菜ですが、多くはパックに合うサイズに切られて、このよう詰められています。 1パック500gぐらいです。
- パックを開ける前に、大きなボール又は鍋に酢水を用意しておきます。株のつながっているところ、特に里芋のような部分がついているものは切り離し、茎は1枚ずつはがします。 根の芋のところは変色したところを切り除き、あとは薄く切ります。
- 茎のところは少し包丁で切り目を入れ、皮を引っ張りながらはがします。☆蕗と同じ要領です。 この時、常に酢水に手と包丁をつけながら進めると、手や包丁にアクがついて茶色くなるのを軽減させられます。 食べやすい長さ、厚みに切り分けます。
ここから、新しいものであれば1~2時間、
パックの状態で見える切り口が濃い茶色ならば、一晩、
酢水にさらします。 この時、鍋のふたなどで重石をして全部酢水に浸かるようにしてくださいね。
この後、柔らかくなるまでゆでます。 ゆでてから、長くさらす、という方もおられます。どちらも試してみましたが、あとから長くさらしてもそんなに黒くなりません。
ちなみに写真の煮物「炊いたん」の状態は翌日です。 特に黒くはなっていません。
あく抜きが中途半端だと、ごぼうのように色が悪くなります。
調味料(ずいき1パック500gを煮るなら)
- だし500ml~600ml
- 砂糖 大さじ1
- みりん 大さじ3
- 酒 大さじ2
- 薄口しょうゆ 大さじ1・1/2
- 塩 小さじ1/2
- 油揚げ 1/2枚 油抜きして、食べやすい大きさに刻んだもの。
作り方
- 鍋にだしと分量の調味料を入れ、火にかけます。
- ゆでて、さらしたずいきはザルに上げて水を切って、さらに手で絞ってから1の鍋に入れます。この時柔らかいものもあれば、固そうなのもあります。 絞ってみて、だしの量を調節してみて下さい。
- 落としぶたをして、ことこと湯気が上がり続けるぐらいの火加減で煮ます。時間がゆるすのであれば、一晩おくと味がよくなじみます。 油揚げは仕上げに入れた方がおいしいです。
面倒やけど、毎年何回も作らへんけど、無くてはならない味であってほしいなと
思います。
最後までおよみいただいてありがとうございました。 おおきに。
まだまだ暑い夏に合わせて、レシピをアップしますので、また来てくださいね。
気持ちいい汗で夏を乗り切る! 「うちのスンドゥブチゲ」
いつもブログを訪ねていただいてありがとうございます。
天気予報を見ていると、最高気温33℃が続いております。って大阪の話なんですけどね~。 ほんま暑いですわ。
仕事から帰ったら暑いし、疲れてるしで、つい冷たい麺類が増えてます、という方もおられるのではないでしょうか。
私はものすごく疲れている時、どんなに暑くても必ず汁物を摂るようにしています。 材料から出た栄養で体を満たしているようで、食べながら心身ともにリラックスできるからです。 簡単なものでいいんです。 丁寧にだしをとったお味噌汁でも。 おすすめです。
一つの料理でたっぷり栄養もとれる、今日はそんな料理ですねん。
スンドゥブというのは「純豆腐」って書くそうで、日本でいうおぼろ豆腐のようなものです。 今回レシピのタイトルに「うちのごはん」のように「うちの」とついているのは、身内が韓国のレシピを何かで見たとか、私が本でみた、なんていうのを家で試行錯誤しながら作ってきたレシピやからなんですわ。
毎度のことながらアバウトですが、キムチの量が少なかったら、コチュジャンを増量してもよし、イカがなかったら、あさりをたっぷり入れてもよし。
あなたの冷蔵庫内の材料と予算に応じて美味しく作ってくださいね。
材料(3~4人分)
やや酸っぱくなった、よく漬かったキムチ 約300g
いか(小)2はい (種類はなんでも)
ホタテ(今回はあさりのいいのがなかったのでゆでたものを使用) 約100g
おぼろ豆腐(ざる豆腐、又はきぬこし豆腐でも) 約300g
好みで豚ばら肉 少々
レモン 1/2個
調味料
米のとぎ汁 800ml
昆布 約10~15g
(市販の煮干しだしでも代用可なので、その場合は昆布は不要です)
コチュジャン 小さじ1~2
塩 小さじ1/2
ごま油
■豚肉、イカ、ホタテの下味
- にんにく 1かけ
- しょうが 1かけ
- 砂糖 小さじ1/2
- 塩 小さじ1/2
- すりごま 大さじ1
- ごま油 大さじ1
準備
- 昆布は米のとぎ汁に漬けておきます。30分程度。
- イカは食べやすい大きさに切ります。 えんぺら、下足、ホタテのヒモ(まわりのところ)と胴を分けます。 イカは内蔵を取り除いて洗って下さい。 可能であれば、皮をむいた方が固くならないと思います。 ☆イカはお店の人にリング揚げにする、と伝えると楽です。
作り方
- キムチは食べやすい大きさに切ります。
- 豚肉、イカなどに下味を入れます。 この時、手でもみ込むようにします。
- 鍋を熱し、ごま油を入れたら2の下味のついた材料を炒めます。 香りが出て、さっと色が変わったら、キムチを入れそのまま炒めます。
- 米のとぎ汁と昆布を入れ、煮立てます。 沸騰したら中火にし、豆腐をスプーンなどですくって入れます。 5分程度、ことことと煮ます。 味をみて、薄ければコチュジャン、塩で味を整えます。 最後にイカの胴、ホタテの貝柱などを食べる前に入れて、火を通します。
- 一度火を止めて、5分程度休ませます。 味がなじんだら食べる前に再度加熱し、食べる直前にレモンを絞ります。
キムチの味わいによって変わりますからなぁ~、おいしそうなん選んでくださいね。
にんにくを使うからお休みの前の日に、一週間の疲れをとるのにぜひ。
おいしかったら、また来てくださいね。 お待ちしてまっせ~
最後までご覧いただいてありがとうございます。